鹿児島中央駅半径１km。
そこを「ＣＫエリア」と称し、自分たちが積極的に関わっていく場所と定義して活動していますが
このような問題も垣間見れます。
それは、「人口が減る→空き家が増える」という
今、この現代社会が抱える問題であり、鹿児島中央駅周辺の中心部でも起こっています。
相続による住まい手の喪失は、どの地域においても発生しているのです。
2018年10月。
一本の電話がありました。
「使われなくなって久しい、空き家をどうにかしたい」
その物件は、鹿児島市薬師にあり、ＣＫエリアという事もありすぐに現場を見に行きました。
建物オーナーさんと初めましての挨拶を交わし、早速物件の現地調査に入りました。
室内に入り、衝撃を覚えました。
「す、、、、すごい！！！
かっこよすぎます！！！！！」
その時の写真が、コレです。
竣工してからもうすでに４０年は超えているであろう建物でしたが、
様々なところに前オーナーさんのこだわりがみてとれる、本当に素晴らしい建物に
ただただ、感動を覚えました。
そして、同時に、とても「勿体ない！」そう感じたのです。
一通り物件調査を終え、建物オーナーさんと話をすると、
衝撃の言葉が耳に入りました。
「これ、取り壊して駐車場にするのが一番だと思ってるんですよね」
初めましての方でしたが、
もう全力で、ＳＴＯＰさせないと！！！！
と思い、失礼を承知で色々とお話をさせて頂きました。
本当に情緒あふれ、素敵な建物です。
しかし、使われなくなって久しく、
住居として様々な設備を一新するとなると、相当な費用負担が発生します。
また、それらを家賃から回収するのにもだいぶ時間を要します。
そこで提案したのが、このレトロ感の良さをそのままに利用できる
カフェやショップやギャラリーに転用することです。
しかも、１つの店舗に貸し出すのでなく、
各部屋を色々なショップさんに区割りして貸し出す、シェアショップ的な構想です。
1つの建物に多店舗が入ることで、認知集客の面でも相乗効果が狙えますし、
区分けすることで各ショップさんの家賃を抑える事ができます。
また、来られるお客様も様々な楽しみを得ることができ、
色々なメリットがあると考えられます。
と、えらそうに書きましたが、実は過去、谷山にこの構想をカタチにされた
実例があったんです。
ドミトリー428さん。
覚えている方、いらっしゃると思います。
学生寮として利用されていた古い建物に特色ある10のショップが入居し、
夢を持って集まった各店主たちが作りだす唯一無二の空間です。
実際、僕自身がそこに訪れ、当時、衝撃を受けました。
2010年10月ですから、今から8年以上前の事ですね。
その時の記事は、コチラ
この強烈な体験をしていたからこそ、この建物を見た時に、
直感的に感じました。
「この場所も、ドミトリー428さんのようになれる！」と。
その日はそこで別れ、後日、オーナーさんへのプレゼンテーションをする機会を作って頂き、
プレゼンテーション、そして数回の打ち合わせを重ね、
妄想がカタチになることが決定しました。
ただ、建物再生できて、お金が稼げればよい。
そういう考えではなく、
使われなくなって久しい空き家に、
新しい役割を担ってもらい、
ヒトとマチをつなぐ新しい場と仕立てる。
手間や時間が係るかもしれませんが、
こういう未来に繋がる、有機的な事を我々ＣＫ不動産は
敢えて取り組んでいきたいと思っています。
今回は、それにオーナーさんがご理解を示して頂き、実現に向けて動き出しました。
この物件は<sansa>と名付けました。
この企画に色々な方を巻き込ませて頂き、ＣＫエリアに新しい場を作り上げていきたいと思っております。
ＣＫ不動産の仕掛ける空き家活用。
これからぜひ、注目して頂けると幸いです。
・J-REC公認不動産コンルタント
２９歳でアパートを新築し不動産投資をスタート。客付けから入居管理まで全て自分でこなし満室経営を蓄積する。
そのノウハウを賃貸住宅フェア2016@東京で公開し、３７７名もの聴講者を動員する。
現在はCK不動産を立ち上げ、空室対策のプロとしてコストをかけない様々な方法で大家さんの満室経営をサポートしている。
